岩下　光徳

Iwashita Mitsunori

ここは中華街のダムみたいな所

　今の若い人の傾向として自信の無い人がすごく多い。大学には一生懸命行っているが、それが合っているのか、正解なのか。やっている事に自信や興味が無い。何より好奇心が無いんだよ。
　何をやっていいのかどうしたらいいのかがわからない。この店はそういう人達のダムみたいな役割もある。塞き止めるんじゃなくて、流れを変える砂防ダム。流れているところのちょっとした突っ掛かりになってるんだよ。
　何をしていいか分からないっていう時に寄ってもらって、こういう仕事をしてみたいとか将来に向けたものとかね。何か面白いものを見つける事でまた流れが変わってくると思うんだよ。自分が持っているもの、得意な物って必ずあるじゃない。それを来た人に教えてのばしてあげたいなと思うね。

手相はチャンスを知るチャンス

　芸能人でもなんでも、チャンスがある人と無い人っているんですよ。チャンスを掴める人、掴めない人。
　行きたい大学に入っても、ただ入るのではなく、そこでちゃんと人間関係を広げておく。大学でやる事が無いんじゃなくて、キャンパスの周りをうろうろしてみる。友人をつくる。そういう事をしましょうよ、ってお話ししたりしますね。
　手相にはそういうチャンスを広げるお手伝いが出来るんですよ。
　そして夜寝る前に右手左手を見て、何が一番強く出ているのが見てみるといいですよ。日によって違うこともある。それでちょっと気をつけたりね。今日の占いのような物で、どこを気をつけたらいいのかヒントを見る。動物的本能みたいなものなんだよね。

合っているのか違っているのか、それもお客さんにはっきり聞きます

　手相から分かる事ははっきり伝えています。それが間違ってるかいないかもお客さんに聞くんです。
　私は線を総合して照らし合わせて見ますが、手相の線は複雑です。結婚線は強くても感情線や知能線が組合わさることで、２回結婚するとかね。それが手相の面白みでもある。お客さんと話をする中で、色んな線が合わさるとどうなるのかだんだん分かってくるんですよ。ですからお客さんとの話から、いつも自分でも吸収させてもらってますよ。